自分では気づかないが、お客様は気づいている体臭…

「シェイビー通信」も第十一号となりました。そろそろネタ切れ？ と思っています？・・・

そんな事はありませんよ！　　九月号の「頭皮について」は顔と接している皮膚ですし、今回の体臭については、顔剃りの時にとても気になる部分です。

組合員の平均年齢は６０代です。男性のみならず、誰しも気になる体臭（加齢臭）。お客様の臭いも気になりますが、自分の臭いには意外と気づかないものです。

そこで今回はニオイについて書いてみます。

 

加齢臭の原因

加齢臭のニオイの基となるのは「ノネラール」というニオイ成分で、皮脂腺から分泌される脂肪酸が過酸化脂質によって酸化することで作られます。

食生活や生活習慣にも原因があり、特に肉類や揚げ物などの脂っこいものを食べ過ぎると皮脂腺の脂肪分を増やし、ノネラールを増加させます。他にも、体の中に侵入した細菌を攻撃する物質『活性酸素』も大きく影響していますが、これは私たちの健康に欠かせないモノなのでしょうがないですよね。ただし、この活性炭素はストレス・タバコ・アルコールなどで増えるため、予防は出来そうです。

 

加齢臭予防

加齢臭が気になる部位は頭皮からと言われています。枕とか臭くなると要注意ですよ！

かといって、シャンプーのしすぎは逆効果。皮脂を落としすぎると逆に過剰分泌を招くため、一日一回が理想です。

入浴もシャワーだけではなく、湯船に浸かり毛穴を開かせてから体を洗い、首や耳裏、へそ周辺、陰部、背中など皮脂の出やすいところを重点的に優しく洗うのがおすすめです。

食生活では、ポリフェノールを多く含む食品や抗酸化作用の高いリコピンを多く含むトマト、毒素の排出を促進し血中脂肪を低下させる働きを持つニンジンなどがおすすめです。

健康的な生活を送ることがそのまま加齢臭の予防に繋がるので、軽い有酸素運動もいいようですよ。

体臭は加齢臭だけではない

気になる体臭と言えば、『口臭』『わきが』もあげられます。

顔剃りの時はマスクをしていますか？　衛生的なものもありますが、顔を近づけるので、口臭予防にもなります。

口臭は大きく「生理的口臭」と「外因的口臭」と「病的口臭」に分けることができます。

・生理的口臭は唾液不足による口の渇きが原因で起こります。うがいや、水分をとることが必要。

・外因的口臭は生理的口臭と違い、口に入ったもの自体が臭いの原因となります。仕事前の、臭の強い食べ物は控えましょうね。

・病的口臭の原因には口腔内とその他の部分の疾患によるものがあります。虫歯や歯周病、歯石が蓄積してしまっている場合は歯科医に、内臓疾患が原因の口臭はクスリや病院へ行きましょう。

 

わきがは、正式には腋臭症（えきしゅうしょう）と言います。

欧米では約７割が「わきが体質」で、あまり気にされていませんが、日本では人口の約１割しかいません。その少なさゆえに気になる方が多いようです。

わきがは遺伝的なものも多く、アポクリン腺を除去する手術と、専門のクリニックで治療もできるので、気になる方は病院で相談してみましょう。

 

若いからと油断は禁物

３０代諸君、「俺はまだ、加齢臭は大丈夫！」と思っていませんか？　『ミドル脂臭』って知ってます？

ミドル脂臭とは、３０～４０代の男性特有の体臭のこと。

ミドル脂臭の発生する原因となっているのが、「ジアセチル」という成分です。ジアセチルは、頭部やその周辺から発生しやすく、そのためミドル脂臭は頭部付近から臭います。廃油などの古い油や、発酵が進んだバターのような、嫌な油っぽい臭いがします。

じつはこのジアセチル、市販されているバターやチーズにも含まれていて、もちろん適正濃度であればいい香りがしますが、皮脂の臭いとミドル脂臭が合わさると嫌な臭いになってしまうのです。

ジアセチルは、口臭の原因成分の１，４倍、足臭の１，５倍臭いを感じる成分で、さらに加齢臭の原因物質よりも揮発性が高いため臭いが広がりやすく、加齢臭より深刻といえるかもしれません。

お気を付けくださ～い！

 

体臭は病気のサイン？

体臭というと、汗臭さや不潔なイメージを持ちがちですが、なんらかの病気が原因で、体が臭うということもあります。「清潔にしていても体臭が取れない」、「いつもと違う変な臭いの体臭がする」という場合は、病気の可能性を疑ってみましょう。

甘酸っぱい臭いは「糖尿病」が原因かも？　腎機能が低下すると、体臭がおしっこのような臭いに。ドブやカビのような臭いは肝機能が低下、卵の腐敗臭は胃炎や胃・十二指腸潰瘍などの胃腸の病気に注意してください。

他にも色々あるようです。

体がいつもと違うニオイがしたら、気を付けましょうね。