あなたはシャンプーを何で選んでいます?
2016.06.24 / 髪の知識
シャンプーを選ぶ基準は何ですか?
値段? 香り? コマーシャル?
シャンプーは様々な原料の組み合わせから作られていて、それらは「成分」と呼ばれています。
シャンプー容器の裏側に成分表示が記載されています。
含まれている成分の量の多い順に表示されているのはご存知でした?
シャンプーは基本的に水分が一番多く含まれるので、洗浄成分である界面活性剤は、たいてい水の次に表示されています。
そしてシャンプーの良し悪しは、この界面活性剤が左右するのです。
シャンプーには複数の界面活性剤が使われているので、より多く含まれるものをチェックしましょう。
・ラウリル硫酸Na
・ラウリル硫酸カリウム
・ラウレス硫酸Na
・ラウレス硫酸TEA
上記の成分は、それぞれ石油系合成界面活性剤のひとつで、旧表示指定成分です。
旧表示指定成分とは、 旧厚生省が定めたアレルギーや湿疹等の皮膚刺激をおこす恐れのある成分のことです。
洗浄力が強く、必要な油分までとってしまい、乾燥や髪のきしみの原因となってしまいます。
「ラウリル」と「硫酸」がつく成分を避ければ、かなりの確率で髪や頭皮に良くないシャンプーを避けることができます。
安価で大量生産に向いていることから、テレビCMをやってるような有名なシャンプーにはこれらの成分が配合されている場合が多いです。
成分的にはアミノ酸系、ベタイン系など両性界面活性剤をつかったシャンプーがオススメです。
アミノ酸シャンプーは、主成分がアミノ酸系洗浄剤のシャンプーのことです。
お肌と同じ弱酸性なので、顔が洗えるほど低刺激で頭皮にも優しく、髪や頭皮のうるおいを奪いません。
またヘアカラーの持ちがよいというのも嬉しい特徴です。
ただ洗浄力は弱いので、初めて使う場合には泡立ちが悪いと感じる事が多いです。
テレビCMや香りで選ぶのもいいですが、髪や頭皮に良いものを使うことをオススメします。
最近コマーシャルでノンシリコンを謳った商品が多いですよね。
シリコンは髪に良くないのでしょうか・・・?
かつてはシリコン成分配合のシャンプーばかりでしたが、近年このシリコン成分を配合しないシャンプーが出てきました。
『シリコンとは』・・・化学反応によって作られる完全人工物のことです。
ジメチコン、シクロメチコン、シロキ、シリカ、メチコンという言葉がつく成分が入っているシャンプーは、すべてシリコンシャンプーです。
人体に対して刺激が少なく、安全性も高いため、スキンケアやヘアケアに広く使われていて、キューティクルに付着しコーティングする作用があるので、手触り良く艶を出すなどの効果があります。
しかし髪の表面をコートするだけで、髪を補修したり浸透して保湿するような効果はありません。
そのため、この成分に頼ったヘアケアを続けていると、髪の傷みを進行させてしまうことにもなります。
また、シリコン配合のシャンプーを使っていると、カラーリングやパーマの薬剤が浸透しにくくなってしまうので、パーマの掛かりが弱かったり、カラーリングにムラができたりします。
その点、ノンシリコンシャンプーなら、シリコンが髪をコーティングしてしまうこともないので、カラーリングやパーマがしっかりとかかり、その後の持ちもかなり良くなります。
しかしノンシリコンシャンプーを使い始めると、髪がきしんだり、手触りが悪くなるといった感想を持つ方もいます。
また、シャンプーをしている時に髪同士の摩擦でキューティクルが剥がれてしまい、髪のダメージが進行してしまう場合があります。
ノンシリコンシャンプーと謳っていて、確かにシャンプーにはシリコン剤が入っていないけれど、安価なラウリル系の合成界面活性剤が多く含まれ、コンディショナーやトリートメントにシリコンが上位表示されているものも多くあります。
ノンシリコンシャンプーと質の良いコンディショナーを併用することで、髪は本来の健康を取り戻します。
【まとめ】
〔シリコンシャンプーの特徴〕
・髪の毛の肌触りがよく、光沢が出る。
・ドライヤーの熱から髪を守る。
・広がった髪がまとまりやすくなる。
〔ノンシリコンシャンプーの特徴〕
・髪の毛がナチュラルになる。
・洗いあがりがサッパリする。
・髪の毛にボリュームが出る。
・白髪染め、パーマが長持ちする。
〔シリコンシャンプーが向いている方〕
・髪の毛が太い方。
・ロングヘアでツヤがほしい方。
・髪の毛がからまりやすい方。
・髪にボリュームがある方。
・ドライヤー、コテ、ヘアアイロンを多用する方。
〔ノンシリコンシャンプーが向いている方〕
・髪が短い方。
・髪の毛が細くてボリュームがでない方。
・髪がからまりにくい、枝毛は少ない方。
・パーマ、白髪染めをよくする方。
・自然派、ナチュラルが好きな方。
シリコンシャンプー、ノンシリコンシャンプーのどちらを使うかは
髪の特徴に合わせて使ってみてくださいね。