「理容室で行うシェービングとは・・・」 シェイビー通信 VO7
2016.07.15 / 肌の知識
変な騒がれ方の理美容師の問題・・・ これって違反なの?
最近、テレビ番組やニュース等で、男性が美容室で髪をカットするのは違法ではないか?その逆もまた然り。そんな内容の事柄が沢山でていた。
根拠とされるのは、厚生省環境衛生局が1978年12月に各都道府県知事あてに出した「理容師法及び美容師法の運用について」という通知だ。その「2の(2)」には「美容師の行うカッティングについて」という項目があり、こう書いてある。「美容師が、コールドパーマネントウエーブ等の行為に伴う美容行為の一環として、カッティングを行うことはその対象の性別の如何を問わず差し支えないこと。」
また、「女性に対するカッティングは、コールドパーマネントウエーブ等の行為との関連の有無にかかわらず行って差し支えないこと。
しかし、これ以外のカッティングは行ってはならないこと。」 ちょっとわかり辛い書き方だが、要するに「美容師は、女性のカットは無条件にしていいが、男性については、ただカットだけをするのはいけない」ということだ。
しかしながら時代の多様化により、理容師が女性のカットをしてはいけない、美容師が男性のカットはいけない等と騒ぐのはナンセンスである。
そもそも、理容室と美容室は、取り締まる法律も、それぞれが規定する「仕事内容」も違っている。
1947年(昭和22年)に制定された「理容師法」は、理容師の仕事を「頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えること」(理容師法第1条の2)とする。
一方の「美容師法」は、1957年(昭和32年)に制定され、「パーマネントウエーブ・結髪・化粧等の方法により、容姿を美しくすること」(美容師法第2条)と規定した。大きな違いは、シェービングができるか、できないかでしょう。
理容室とは、カットだけでなく、シェービングもできるヘアサロンだととらえて良いだろうと考えます。
シェービングが出来るヘアサロン
シェービングをする為には、まずお客さまの肌のタイプを知ってからそれに対処した方法を施術しなければなりません。
肌質は大きく分けると脂性肌・乾燥肌・混合肌・普通肌の4つのタイプがありますが、なかでも男性に多いのが脂性肌ではないでしょうか。
脂性肌の特徴は、
皮脂が普通よりも過剰に分泌されてしまっている状態のこと。
皮脂の分泌には男性ホルモンが影響しているので、女性に比べて男性は皮脂分泌量が多く、
脂性肌になりやすい傾向があります。
皮脂分泌が多いと皮脂腺が大きくなり、毛穴が目立ちやすくなります。さらにニキビなどの吹き出物ができやすいのも特徴です。
乾燥肌とは、
肌表面の水分が不足し日頃からカサつきやすい肌のことを言います。
乾燥肌の人の角質層は、なんらかの原因で保湿成分が減り角質層内の水分量が低下し、スカスカの状態になっているので、バリアとしての機能が十分に果たせません。そのため乾燥肌の人の肌は、肌内部の水分が蒸発して、さらに乾燥してしまったり刺激に対する抵抗力が落ちて肌荒れなどのトラブルに陥りやすくなります。
混合肌とは、
部位によって、脂性肌と乾燥肌が混在している肌の事です。額から鼻にかけてのTゾーンはベタベタしているのに、頬や口元、目元はカサついているという方が、このタイプの肌の人には多いです。
混合肌の人には「基本的には潤っている感じがする」「頬や口元、目元などの皮膚の薄い部分は乾燥している」「Tゾーンはべたついているが、乾燥が気になる部分もある」「洗顔後の肌が部分的につっぱる」などの特徴があります。
敏感肌とは、
ちょっとしたことで、肌が炎症を起こして赤くなったり、ピリピリとしみたり、かぶれるなど、名前の通り、刺激に敏感に反応して、トラブルを起こしやすい肌のことです。
角質層がバリアの機能を発揮するためには、角質層がしっかりとうるおっていなければなりません。しかし、敏感肌の人の角質層は、水分量が不足してスカスカの状態になっているので、バリアとしての役目が果たせず
刺激物の侵入を防げなくなっています。そのため、敏感肌の人は、ちょっとした刺激に反応して、すぐに炎症などを起こしてしまうのです。
以上4種類のタイプに肌質は分けられますが、シェービングをするうえでこの肌質を見極めて、施術する事により、理容店でのシェービングの素晴らしさを消費者にアピールすることが出来るのではないでしょうか。