理容師の専売技術「シェービング」シェイビー通信vo1
2016.06.15 / 肌の知識
理容師の矜持” 札幌理容協同組合では我々の専売技術「シェービング」を掘り下げ考えます。
昨年、当組合では下段の「B-シェーブ」というロゴマークを商標登録致しました。
[シェイビー君]
商標登録するにあたり全国の組合や組織が行っているシェービングの名称(ネーミング)を調べました。
江戸前シェービング、ボーイズシェービング(ガールズシェービング)、なでしこシェービング、つや姫シェービング、温泉シェービング・・・
各地で様々な工夫を凝らし、ご当地の特産などを使用商材に盛り込んだものや、対象顧客を絞り込んだものなど当初、札幌でも「シェービング」を売るにあたり北海道特産の白樺エキスを使用した化粧品を使ってとか、工程としてフェイスパックを使用する事とか、様々な議論が繰りかえされました。
しかし、究極的には「理容店で顔を剃る」その事によって、各サロンに集客できる環境を組合が整えれば良いという結論に達しました。
つまり「B-シェーブ」とは「理容店で顔を剃る」事。
“B”にはもちろんBarber(バーバー)の意味がありますが、「ブライダル」「ビジネス」「ビューティー」など、普段からのフェイスケアはもちろん、大事な日の前にはきちんとプロにシェービングをしてもらいましょう~という習慣の発信です。
これから様々な媒体を通しPRし消費者に発信して行きます。
今月には皆様のお手元にステッカーが行きわたります。
安心・安全・消毒・衛生に留意し我々の技をお客様にアピールして行きましょう。
札幌組合では来年から数多くの講習会(セミナー)を予定しています。
シェービングに特化したものも目白押しです。
先ずはそれに先駆けて理容総研運営委員の時には、全国で「ニューシェーブ講習」を開催し、今では全国の理容専門学校の教員にシェービングの授業の仕方を教える全理連中央名誉講師 大野悦司さんをお招きして1月22日(木)に「B-シェーブ営業戦略セミナー」を開催致します。
その後はジョニー・デップ主演で話題の映画「チャーリー・モルデガイ」とのタイアップで”髭”の講習会。
また、全国各地のサロンで取り入れが進んでいる”5枚刃”によるシェービング、眉剃りだけで単価アップ”眉デザイン”など・・・
また、この「シェイビー通信」ではより深く、広くシェービングの見識を広げて頂く為にシェービングに関する情報を掲載していきます。
時には「そんなの知ってるよ」という常識的な事から都市伝説まがいの事まで・・・たまに脱線もしますが広い心でお付き合い頂ければ幸いです。
メイクアップシェービングとは?
メイクアップシェービングとは「顔全体を剃るが、剃り方を変える事により時間経過により生えてくるヒゲによる色彩をコントロールして、顔を自然に小顔にする」男性にしかできない究極のメイクアップ術です。
女性のお化粧で例えると、「ファンデーション」で顔と首の色彩を塗り分けるのと似ております。産毛しか生えていない方からヒゲの濃い方まで、メイクアップシェービングにより様々なデザインを楽しむ事ができます。
「ヒゲを生やしちゃ駄目なんだけど・・」というお客様にご提案
ヒゲを生やしたいけど、仕事の関係上無理なんだよなぁ〜なんて嘆く方が多いのが日本の現状。
「だから俺には関係ないし〜」なんて言わないでください。ヒゲはないけど、ヒゲの剃り方を変えると「小顔」を作ることが可能なんです。女性は化粧品で化粧をするけど、男には「ヒゲ」があるんですから。
そのヒゲを剃り方でコントロールする事、それが「メイクアップシェービング」剃り方を変えることにより、会社に居る間は「ヒゲ」はないケド、会社が終わる頃の夕方には伸び方が異なるヒゲで「小顔」になっている〜ヒゲもオンオフを使い分けましょう~という考え方。
「クロスシェービング:応用編」
通常は、プレシェービングに対して反対方向に剃ることによる、クロスシェービング(深剃り)でした。
額などの箇所を除くヒゲが生えている部位をクロスシェービングしましたが、応用編とし一部の部位しか剃らない方法があります。それは「デザインシェービング」という考え方です。
図でいいますとグレーゾーンの首部位のみをクロスシェービングいたします。顔はプレシェービングのみということでこうしますと、夕方頃になりますと顔のヒゲは少しザラツく程度に伸びてきます。
しかし首のヒゲはクロスシェービングされておりますので、殆ど肌から突出いたしません。
この差から頬骨を境にして、首と顔が区別されて「小顔効果」が期待できます。一般的な「ヒゲ」を楽しむことができない方はお勧めの方法です。
この考え方のシェービングを「デザインシェービング」といいます。
「シェービングとは全てのヒゲを綺麗に剃る行為」という常識を覆したシェービング方法論です。